永遠にお別れ
スウィーティがいなくなった。
詳しく書いていきます。
スウィーティに謝りたくて、夜の廊下に突っ立っていました。
涙が溢れてとまらなくて、なかなか動けなかったら、
聞こえてくるのはオルゴール。
スウィーティと目があった。
スウィーティは泣いてる私を心配するように近づいてきて、私を抱きしめてくれた。
優しい夢のような時間だった
でも、スウィーティはかなづちを持っていた。着ぐるみは血で汚れていた。
悪夢は悪夢。これは現実か?
もうわからなかったし、これが報いなのだとおもった。
「大人になってごめんね」
って言ったら、私も泣いていたけど、スウィーティも泣いていた。
着ぐるみだから表情は変わらなくても、すすり泣くような声だった。
このまま死ぬんだと思ったら、現れたのはクロックキャロル。
彼女が、「彼の時間は止まったままだから、もう解放してあげましょう」
みたいなことを言って手をかざしたら、スウィーティの動きが止まった。
そのまま崩れ落ちて、転がったのは着ぐるみの頭と衣装。
スウィーティにとっては、この彷徨っている時間がずっと悪夢だったのかもしれない。
私のために、ずっと夢をみていたいと願ってしまった、
私のくだらない願いを叶えるために……。
ごめんね、スウィーティ。やっと解放されたんだね。
もう永遠に会えないね。
クロックさんは、泣きも笑いもしなかったし、なにも言わずに、
私の肩を抱いていてくれました。
着ぐるみは、倉庫の奥の箱に入れました。
せめて、ずっと楽しいメリーランドにいられるように……
昨日の夢
夢ではスウィーティと楽しく遊んでいる
これが現実だったらいいのになって
夢、悪夢、現実、もうなにもわからない